症例は4か月齢、ゴールデンレトリーバーの女の子です。
階段から落ちたという主訴で来院されました。
レントゲンを撮ると右前肢の上腕骨遠位端骨折でした。
上腕骨の遠位端は若齢犬の骨折の好発部位となっています。若齢犬の骨には成長板という、骨の成長に重要な箇所があり、この場所は他の骨の部位より脆く折れやすくなっています。
成長板骨折は骨格の変形といった成長異常に繋がるため、早急に整復する必要があります。
こちらが術後のレントゲンです。
今後の骨成長を妨げない為に、骨折整復に使用したインプラントも骨折が治癒した段階で除去する必要があります。
若齢犬は骨が柔らかく、より骨折しやすくなっていますので、活発な子など高い所に飛び乗ってしまう子などはより注意して見守ってあげる必要があります。