症例は1歳、雌の、エキゾチックショートヘアー。
主訴は目が黒くなってきたということで、来院されました。
見てみると、角膜の中央部分が黒く壊死してしまっている、角膜黒色壊死症という状態になっていました。
黒色壊死症は慢性的な角膜潰瘍や角膜炎などに続発し、猫ヘルペスウィルス1型感染や眼瞼内反症などが背景となって、発症するケースが多いです。
眼痛を伴い、流涙等を呈したり、感染を伴う場合は角膜穿孔に至るケースもあります。
治療は手術で、壊死した組織を取り除き、角膜を保護する点眼薬で治療を行いました。
角膜黒色壊死症は動物に不快感を伴ったり、角膜穿孔を起こす事があるので、似た症状にお気づきの方はいつでもご相談下さい。