今回の症例は生後約6ヶ月のワンちゃん。
左後肢の脛骨粗面の剥離骨折で来院されました。
レントゲン検査にて、右の後肢と比べると、左後肢の脛骨粗面の近位の変位が確認できます。
正常な右後肢
脛骨粗面が骨折した左後肢
この部位の骨折は、生後10ヶ月以下の若齢の子(成長板が閉鎖する前に起こりやすい)に認められることがほとんどです。
今回はピンとテンションバンドワイヤーを用いて固定を行いました。
術後約40日目に成長板が閉鎖しかけていたのを確認し、抜ピン処置を行いました。
現在挙上や跛行などの症状はなく、経過良好です。