ふなばし動物医療センター 日々の診療

ふなばし動物医療センター(かつまペットクリニック)での日々の診療などをご紹介いたします。(HP: https://katsuma-pc.jp)

脛骨粗面剥離骨折の犬の1例

今回の症例は生後約6ヶ月のワンちゃん。

左後肢の脛骨粗面の剥離骨折で来院されました。

レントゲン検査にて、右の後肢と比べると、左後肢の脛骨粗面の近位の変位が確認できます。

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正常な右後肢

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脛骨粗面が骨折した左後肢

 

この部位の骨折は、生後10ヶ月以下の若齢の子(成長板が閉鎖する前に起こりやすい)に認められることがほとんどです。

今回はピンとテンションバンドワイヤーを用いて固定を行いました。

 

術後約40日目に成長板が閉鎖しかけていたのを確認し、抜ピン処置を行いました。

現在挙上や跛行などの症状はなく、経過良好です。