ふなばし動物医療センター 日々の診療

ふなばし動物医療センター(かつまペットクリニック)での日々の診療などをご紹介いたします。(HP: https://katsuma-pc.jp)

跛行

脛骨粗面剥離骨折の犬の1例

今回の症例は生後約6ヶ月のワンちゃん。 左後肢の脛骨粗面の剥離骨折で来院されました。 レントゲン検査にて、右の後肢と比べると、左後肢の脛骨粗面の近位の変位が確認できます。 正常な右後肢 脛骨粗面が骨折した左後肢 この部位の骨折は、生後10ヶ月以下…

尺骨の成長板早期閉鎖に対して尺骨骨切り術を実施した犬の1例

症例は、7ヶ月、避妊メスのミニチュア・ダックスフンドです。 右前足の破行を主訴に来院されました。 レントゲン検査にて、尺骨成長板の早期閉鎖が認められました。 これにより、橈骨と尺骨長の不均衡が生じ、肘関節腔の拡大を伴う事で破行が生じたものと思…

1歳チワワちゃんの大腿骨頭壊死症 (レッグペルテス症)

チワワ、1歳、未避妊メスの症例。後肢の挙上を主訴として来院されました。 後肢の伸展時の痛み及び、右後肢の筋量が反対側の肢と比べて脆弱化しているのを認めました。 院内での歩様では、患肢への負重は認められませんでした。 左右の膝蓋骨の脱臼は認めず…

1歳ミニチュア・ピンシャーの大腿骨頭壊死症

⚠⚠手術関連の画像が含まれます。苦手な方は閲覧ご注意下さい⚠⚠今回の症例は、1週間前から右後肢をかばって歩くようになったという、1歳のミニチュア・ピンシャーの男の子。 他院にて痛み止めを処方されましたが、改善せずセカンドオピニオンとして当院に来院…

上腕骨の骨折の生後9ヶ月の猫ちゃん

今回は事故により左上腕骨の骨折で来院された生後9ヶ月の猫ちゃんをご紹介します。 レントゲン検査にて、左上腕骨近位の成長板骨折が確認できました。 今回はピンとワイヤーを用いて整復手術を行いました。 術後直後のレントゲン写真です。 術後2ヶ月半後の…

リウマチ性関節炎のミニチュアダックスフンド

今回の症例は、8歳齢のマルチーズの男の子です。 前肢の手首にあたる手根関節というところが徐々に外側へ曲がってきて、ベタ足になっているとのことで来院しました。 直角に曲がった手首や踵がベタッと地面につくことを「ベタ足」と言います。 以下の写真は…

シベリアンハスキーのTPLO(脛骨高平部骨切り術)

シベリアンハスキー 4歳 1年前に前十字靱帯断裂の診断後同術式にて右足の手術を行いましたが、現在 左足の破行 を伴う為来院されました。レントゲン検査と関節鏡検査により前十字靭帯断裂と診断しTPLOを実施しました。 前十字靭帯断裂により膝関節が不安定に…

踵骨骨折の猫ちゃん

踵骨骨折の猫ちゃん 他院様よりご紹介で来院した9ヶ月齢の猫ちゃんの紹介。 ソファーから乗り降りした後に左後肢の破行が認められてレントゲンで確認した所、右後肢踵骨の骨折が認められた症例です。 こちらがそのレントゲン写真です。 赤い丸で囲った所が折…

前十字靭帯断裂に対してTTA(脛骨粗面前進化術)と膀胱結石摘出を同時に行った柴犬

今回は、前十字靭帯断裂に対してTTA(脛骨粗面前進化術)と膀胱結石摘出を同時に行ったワンちゃんのお話です。 膀胱結石が食事療法や内科治療に反応がなく、膀胱結石摘出の手術を考えていた矢先に、後ろ足を浮かせるようになった、ということで先日受診され…

ラブラドール・レトリバーの肘関節内側軟骨損傷(MCD) に対してPAULを実施した一例

⚠⚠手術の画像が含まれます。苦手な方は閲覧ご注意下さい⚠⚠ こんにちは。 今回は整形疾患に関する症例報告をさせていただきたいと思います。 手術中の画像がありますので、苦手な方はご注意ください。 症例は、ラブラドール・レトリバー、4歳齢の女の子です。…