ふなばし動物医療センター 日々の診療

ふなばし動物医療センター(かつまペットクリニック)での日々の診療などをご紹介いたします。(HP: https://katsuma-pc.jp)

手術

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膝蓋骨内方脱臼に対して滑車溝形成術を行なった症例

トイプードル、マルチーズ、ポメラニアンなど、日本では小型犬を飼う機会が多いですが、日々診察をしているとよく遭遇するのが膝蓋骨の脱臼です。 通称パテラといわれるこの脱臼ですが、、 1日診察していると膝蓋骨脱臼と診断する子は3症例以上はあるといっ…

腹腔鏡下での避妊手術(卵巣摘出術)と同時に胃固定術を実施した犬の一例

8ヶ月齢のゴールデン・レトリバーの女の子 腹腔鏡下での避妊手術(卵巣摘出術)を目的に来院されました。 同時に腹腔鏡補助下胃固定術を行いました。 避妊手術にはいくつかの方法があります。 一つは、腹部正中を切開し、子宮と卵巣を専用の器具にて体外へと…

皮膚腫瘤のわんちゃん

先日、顎の下の腫瘤を主訴に、ワンちゃんが来院されました。 約1年前に細胞診検査を行なっていましたが、診断がつかず(悪性所見はありませんでした)、経過観察としてましたが、徐々に大きくなってきた為、今回切除手術を行いました。 病理検査の結果は「皮膚…

マイボーム腺腫の一例

症例は14歳、避妊メスの柴犬。主訴は口をペチャペチャの気にするという事と左眼からの目脂でした。 口に関しては歯が一部折れていて、歯周炎を起こしていた為、抜歯しました。眼に関しては、眼圧や眼のエコーなど一般的な眼科健診では異常がありませんでした…

内視鏡アシスト下での膀胱結石摘出

最近2件ほど、猫ちゃんの膀胱結石に対して内視鏡を使って結石摘出を行いました。 結石は大きいのが1、2個であればすぐに取り出せますが、砂粒状になっていて無数にある場合には、取り残しがないように注意しなければなりません。 中には肉眼では小さくてみえ…

肩関節不安定症のわんちゃんの一例

症例は13歳のトイプードルちゃんの男の子です。 左前腕の痛みを主訴に来院しました。 触診、レントゲン検査から左肩関節不安定症と診断しました。 肩関節不安定症とは、肩関節が外反することで肩関節が外れやすくなる疾患で、症状が深刻な場合肩関節内方脱臼…

角結膜移動術を実施したワンちゃんの一例

症例は4歳、チワワ、去勢雄。 元々、内科的に角膜潰瘍の治療中であったが自宅で机の角に眼をぶつけてしまい、角膜穿孔を起こしてしまい来院されました。 既に角膜に穴が開く事で、房水が抜け虹彩と角膜が接しています。この様な場合は点眼による、内科的な治…

角膜黒色壊死症の猫ちゃんの一例

症例は9歳、ブリティッシュショートヘアの猫ちゃんです。 5年前から角膜中央に点状の黒色壊死あり。 手術を推めたが、経過観察希望。 ある日、黒色壊死側の目から流涙、眼痛、眼瞼痙攣あるとのことで来院。 黒色壊死部周囲の血管新生、角膜浮腫あり、穿孔、…

永久気管開口術を実施した猫の一例

14歳の避妊雌の猫ちゃん 元気食欲低下と繰り返す嘔吐を主訴に他院から紹介受診されました。 レントゲン検査にて胃内ガス貯留と食道拡張、横隔膜ヘルニアを確認しました。 猫ちゃんでは呼吸困難な状態が続くと、胃内にガスが貯留し、 胸腔内が過剰に陰圧とな…

軟部組織肉腫のワンちゃんの一例

16歳の避妊済の犬。 左上腕皮膚の腫瘤を主訴に来院されました。 この子は副腎皮質機能亢進症の持病があり、腎臓の数値も高値であったため 全身麻酔のリスクが少し高い症例でした。 飼い主様と相談し、局所麻酔を用いて鎮静下で腫瘤切除を行いました。 病理検…

足根関節脱臼のわんちゃんの一例

⚠⚠手術の画像が含まれます。苦手な方は閲覧ご注意下さい⚠⚠ 膝の上から飛び降りたパピヨンちゃんが来院されました。 足根関節の脱臼(距骨の後方脱臼)、腓骨骨折でした。 外側側伏靭帯の損傷が認められたため、アンカースクリューによる関節制動術を行いまし…

胆石症のわんちゃんの一例

胆石症は基本的に無症状の症例で治療は必要ないと言われています。 しかし、胆石の閉塞により、胆嚢側の胆管が拡張する場合は、外科的な治療が必要になります。 この子は胆石による細菌感染性の胆嚢炎を発症しており、GPT1000以上、GGT50、食欲不振を起こし…

角膜穿孔に対して結膜フラップを行った症例

今回は角膜が穿孔してしまったわんちゃんです。 当初、診察時は眼の痛みが強く、顔まわりを触られるのを極端に嫌がっていました。 眼の中の眼房水も流出して、眼の周りも毛が濡れていました。 よく見ると角膜に穴が開いています。 今症例に対しては、穿孔し…

扁平上皮癌のわんちゃんの一例

口唇にできた扁平上皮癌の症例です。 最近皮膚をよく掻く、唇から軽度の出血があるとの主訴で来院。 病変は口唇部に限局していますが、自壊していました。 病理検査の結果、扁平上皮癌と診断されました。 扁平上皮癌とは、犬の口腔内に発生する悪性腫瘍のう…

臍ヘルニアのわんちゃんの一例

先日、おへその部分が腫れているワンちゃんが来院されました。 触診してみると、ちょうどおへその部分の腹壁に穴が空いておりました。 相談の上、外科手術をすることになりました。 おへその腫れは、腹壁の穴から脂肪が飛び出てしまっていた脂肪でした。 空…

角膜黒色壊死症の猫ちゃんの一例

症例は1歳、雌の、エキゾチックショートヘアー。 主訴は目が黒くなってきたということで、来院されました。 見てみると、角膜の中央部分が黒く壊死してしまっている、角膜黒色壊死症という状態になっていました。 黒色壊死症は慢性的な角膜潰瘍や角膜炎など…

腹腔内出血で来院したわんちゃんの1例

シニアのMIX犬 元気食欲低下で来院、触診で可視粘膜の蒼白が見られました。 血液検査では再生性貧血、低タンパク結晶。 腹部レントゲン検査で腹腔内に巨大な腫瘤が認められ、腹部エコー検査にて脾臓発生の腫瘤と判明しました。また、同時に腹水の貯留も確認…

角膜穿孔に対して結膜フラップを行った症例

今回は角膜が穿孔してしまったわんちゃんです。 当初、診察時は眼の痛みが強く、顔まわりを触られるのを極端に嫌がっていました。 眼の中の眼房水も流出して、眼の周りも毛が濡れていました。 ↓よく見ると角膜に穴が開いています。 今症例に対しては、穿孔し…

尿管結石の猫ちゃんに尿管端々吻合術を行った例

元気、食欲の低下を主訴に来院された猫ちゃんが尿管結石でした。 尿管結石は左右両方にあり、右腎臓は尿管結石により、水腎化していました。 右の結石は腎臓から出てすぐの尿管で閉塞させていました。左の結石は膀胱の近くにありました。 手術で左右両方の尿…

粉砕骨折の猫ちゃんの一例

6歳の避妊雌の猫ちゃん。 朝から、急に鳴き叫ぶとのことで来院されました。 検査により左後肢の脛骨の粉砕骨折、腓骨の横骨折と診断しました。 この子は以前、動脈血栓塞栓症の既往歴があり、それ以降、後肢の不全麻痺がありました。 今回の骨折に、この不全…

中手骨骨折の猫ちゃんの一例

先日、左前肢の跛行を主訴に来院された猫ちゃんをご紹介します。 レントゲンで確認してみると、、、 中手骨の骨折が認められました。(第3-5指) 今回はピンニングによる整復を行いました。 術後はギブス固定を行い、骨の癒合を確認後 手術から約2ヶ月後に抜ピ…

肥満細胞腫の猫の一例

猫の肥満細胞腫は猫の全腫瘍の中で2~15%を占め、猫の腫瘍としては比較的発生が多いと言われています。猫の肥満細胞腫は犬同様、皮膚に多く発生し、80~90%が良性な挙動を示すといわれています。 猫の肥満細胞腫は皮膚型と内臓型に分けられます。皮膚型の発生…

紐状異物を誤食してしまった猫ちゃんの一例

⚠⚠手術の画像が含まれます。苦手な方は閲覧ご注意下さい⚠⚠ 今回は異物を誤食してしまった猫ちゃんの紹介です。 1歳の避妊済みの猫ちゃんで、 2日前におやつの包装紙を食べて吐いた後、嘔吐が続くとの主訴で来院しました。 その際に包装紙以外にも様々なもの…

誤食したヒモ状異物を内視鏡下で摘出した一例

症例は4歳の猫ちゃん。 前日に10cmの長さの紐を誤食し、朝から吐き気と震えを主訴に来院。 腹部エコー検査で胃の幽門部から十二指腸にかけて連なってる異物を確認したため、異物による腸閉塞を疑い、全身麻酔による内視鏡下で摘出を試みました。 【十二指腸…

竹串を誤食してしまったわんちゃん

先日焼き鳥を串ごと盗み食いしてしまったワンちゃんが他院からの紹介で来院されました。 食べてしまってから数日後に、食欲元気の低下とお腹を触られるのを嫌がるということで、見てみると脇腹がぽっこり腫れていました。 超音波で確認してみると、、 竹串が…

末梢神経鞘腫の猫の一例

⚠⚠手術の画像が含まれます。苦手な方は閲覧ご注意下さい⚠⚠ 今回は、足指の腫脹と出血を主訴に来院された猫ちゃんの症例です。足指の外側に1cm大の腫瘤が確認されました。硬結しており、排膿はありませんでした。肺趾症も疑われましたが、レントゲンでは肺野…

胆嚢粘液嚢腫に対して胆嚢摘出術を行った犬の一例

今回は胆嚢粘液嚢腫についてお話しします。 胆嚢粘液嚢腫とは、中年齢から高年齢に発症し、胆嚢内にゼリー状のムチンが多量に蓄積する病態です。過剰に蓄積した粘液物質が胆嚢壁を圧迫し、胆嚢破裂を起こす可能性があります。重篤な胆汁性腹膜炎を引き起こす…

口腔鼻腔瘻の治療として抜歯術を行った犬の一例

口腔鼻腔瘻のミニチュアダックスの症例についてお話します。 鼻水とくしゃみが止まらないことを主訴で来院。 その子は重度歯周炎があり、歯周炎が原因で上顎骨の一部が溶け、口と鼻がつながる口腔鼻腔瘻が原因と考えられました。 そこで、抗生剤の内科治療に…

上腕骨遠位端骨折の犬の一例

症例は4か月齢、ゴールデンレトリーバーの女の子です。 階段から落ちたという主訴で来院されました。 レントゲンを撮ると右前肢の上腕骨遠位端骨折でした。 上腕骨の遠位端は若齢犬の骨折の好発部位となっています。若齢犬の骨には成長板という、骨の成長に…

猫の直腸腺癌における手術と抗がん剤で寛解した一例

⚠⚠手術の画像が含まれます。苦手な方は閲覧ご注意下さい⚠⚠ 今回は猫ちゃんの直腸に発生した悪性腫瘍(直腸腺癌)を手術と術後の抗がん剤で緩解維持できてる症例についてお話しします。 高齢猫ちゃんが排便困難を主訴に来院。 触診にて多量の糞便の貯留を確認…