腫瘍
呼吸促迫、元気消失で来院された猫ちゃんが胸腺腫でした。 来院時胸水、前胸部に腫瘍病変があり、細胞診と胸水抜去を行いました。 胸腺腫は前縦隔にできる良性の腫瘍です。高齢の犬猫で発生が多いと言われています。胸腺腫は腫瘍随伴症候群として、重症筋無…
口唇にできた扁平上皮癌の症例です。 最近皮膚をよく掻く、唇から軽度の出血があるとの主訴で来院。 病変は口唇部に限局していますが、自壊していました。 病理検査の結果、扁平上皮癌と診断されました。 扁平上皮癌とは、犬の口腔内に発生する悪性腫瘍のう…
シニアのMIX犬 元気食欲低下で来院、触診で可視粘膜の蒼白が見られました。 血液検査では再生性貧血、低タンパク結晶。 腹部レントゲン検査で腹腔内に巨大な腫瘤が認められ、腹部エコー検査にて脾臓発生の腫瘤と判明しました。また、同時に腹水の貯留も確認…
猫の肥満細胞腫は猫の全腫瘍の中で2~15%を占め、猫の腫瘍としては比較的発生が多いと言われています。猫の肥満細胞腫は犬同様、皮膚に多く発生し、80~90%が良性な挙動を示すといわれています。 猫の肥満細胞腫は皮膚型と内臓型に分けられます。皮膚型の発生…
⚠⚠手術の画像が含まれます。苦手な方は閲覧ご注意下さい⚠⚠ 今回は、足指の腫脹と出血を主訴に来院された猫ちゃんの症例です。足指の外側に1cm大の腫瘤が確認されました。硬結しており、排膿はありませんでした。肺趾症も疑われましたが、レントゲンでは肺野…
⚠⚠手術の画像が含まれます。苦手な方は閲覧ご注意下さい⚠⚠ 症例は10歳、ゴールデンレトリーバー、未去勢。 健康診断を目的として当院を来院されました。 一般状態は健康でしたが、左右の大きさの違う精巣が触知されました。 精巣はこのように腫大していたり…
今回は、後肢の指の皮膚にできた腫瘤の紹介です。 中年齢のミニチュア・シュナウザーの子で右後肢の第3指に黒色の腫瘤が見られて精査を主訴に来院されました。 検査を目的に外科的切除しました。(切除生検) 結果はメラノサイトーマ(皮膚黒色腫)でした。…
今回は脾臓血管肉腫に対して脾臓摘出術を行なった子についてお話しします。 10歳のゴールデンレトリーバーの女の子。 最近、どことなく元気がなく、えずく様子が見られたという主訴で来院されました。 血液検査にてCRPの上昇が認められたため、追加で腹部超…
こんにちは。 今回は犬の多中心型リンパ腫について少しお話ししたいと思います。 「多中心型リンパ腫」は、リンパ球が異常に増殖するリンパ腫という病気のひとつで、 体表のリンパ節が腫脹してくることで発見され来院されることの多い病気です。 ゴールデン…
こんにちは! 今回の症例は8歳のエアデール・テリアの女の子です。 腰部の皮膚にできものがあるとの主訴で来院されました。 本人は元気食欲もあり、特にできものを気にする様子はありませんでした。 身体検査にて、腰背部の皮膚に大きさ2cmの黒色腫瘤が認め…
⚠⚠手術の画像が含まれます。苦手な方は閲覧ご注意下さい⚠⚠ 今回は犬の精巣腫瘍です。 症例は、ヨークシャテリア、14歳齢の男の子です。 健診にて精巣が片方腫れているのが分かりました。 写真のように左側の精巣が腫大し、右側の精巣が萎縮していました。 精…
⚠⚠手術の画像が含まれます。苦手な方は閲覧ご注意下さい⚠⚠ 今回は先日の消化管腫瘍の症例についてです。 13歳のポメラニアンの女の子で、前日に突然吐いて、吐いたものを食べて、次の日から食欲がなくなったとのことで来院されました。 血液検査の結果は、リ…
⚠⚠手術の画像が含まれます。苦手な方は閲覧ご注意下さい⚠⚠ 10歳、未避妊のピットブルで乳腺部にしこりがあるという主訴で来院されました。 乳腺部のしこりに対して細胞診を行ったところ上皮系の細胞が採取されたため、乳腺腫瘍を疑い腫瘤の摘出を勧めました…
今回は腫瘍症例について報告させていただきたいと思います。 症例は、チワワとマルチーズのミックス、14歳齢の男の子です。 左前肢肢間のできものを主訴に来院されました。 肢間には赤色ドーム状の1cm大の腫瘤が認められ、 細胞診検査(針を刺して細胞を採取…