犬
トイプードル、マルチーズ、ポメラニアンなど、日本では小型犬を飼う機会が多いですが、日々診察をしているとよく遭遇するのが膝蓋骨の脱臼です。 通称パテラといわれるこの脱臼ですが、、 1日診察していると膝蓋骨脱臼と診断する子は3症例以上はあるといっ…
8ヶ月齢のゴールデン・レトリバーの女の子 腹腔鏡下での避妊手術(卵巣摘出術)を目的に来院されました。 同時に腹腔鏡補助下胃固定術を行いました。 避妊手術にはいくつかの方法があります。 一つは、腹部正中を切開し、子宮と卵巣を専用の器具にて体外へと…
病院犬(生後約4ヶ月)の股関節を、PennHIP(ペンヒップ)という特殊器具を用いたレントゲン撮影を先日実施しました。 撮影をした理由としては少し腰を振って歩いていたり、足を投げ出す様に座っていていて、股関節形成不全が疑われたからです。 下にあるのが実…
先日、顎の下の腫瘤を主訴に、ワンちゃんが来院されました。 約1年前に細胞診検査を行なっていましたが、診断がつかず(悪性所見はありませんでした)、経過観察としてましたが、徐々に大きくなってきた為、今回切除手術を行いました。 病理検査の結果は「皮膚…
症例は14歳、避妊メスの柴犬。主訴は口をペチャペチャの気にするという事と左眼からの目脂でした。 口に関しては歯が一部折れていて、歯周炎を起こしていた為、抜歯しました。眼に関しては、眼圧や眼のエコーなど一般的な眼科健診では異常がありませんでした…
症例は13歳のトイプードルちゃんの男の子です。 左前腕の痛みを主訴に来院しました。 触診、レントゲン検査から左肩関節不安定症と診断しました。 肩関節不安定症とは、肩関節が外反することで肩関節が外れやすくなる疾患で、症状が深刻な場合肩関節内方脱臼…
症例は4歳、チワワ、去勢雄。 元々、内科的に角膜潰瘍の治療中であったが自宅で机の角に眼をぶつけてしまい、角膜穿孔を起こしてしまい来院されました。 既に角膜に穴が開く事で、房水が抜け虹彩と角膜が接しています。この様な場合は点眼による、内科的な治…
症例は13歳、ミニチュア・ダックスフント、避妊メス。最近よく物にぶつかるという主訴で来院されました。 検査をすると、充血も無く、眼圧は正常で緑内障や白内障を起こしてる所見はありませんでしたが、光に対しての反応は無い状態でした。眼のエコーを確認…
症例は11歳のトイプードルの男の子 右後肢の突然の挙上で来院。 触診、レントゲン検査にて前十字靭帯の断裂と診断しました。 わんちゃんの場合は前十字靭帯の原因の多くは加齢により起こってきます。また、膝蓋骨脱臼があるとそのリスクはさらに上がります。…
先日他院より、結膜上をうごめくものがあるとのことで紹介をいただいたわんちゃんです。 数ヶ月以上前より、結膜が赤く、目やにが多く、一般的な結膜炎の治療を行なっても改善が見られていないとのことでした。 点眼麻酔を施し、結膜周囲をくまなくみている…
16歳の避妊済の犬。 左上腕皮膚の腫瘤を主訴に来院されました。 この子は副腎皮質機能亢進症の持病があり、腎臓の数値も高値であったため 全身麻酔のリスクが少し高い症例でした。 飼い主様と相談し、局所麻酔を用いて鎮静下で腫瘤切除を行いました。 病理検…
⚠⚠手術の画像が含まれます。苦手な方は閲覧ご注意下さい⚠⚠ 膝の上から飛び降りたパピヨンちゃんが来院されました。 足根関節の脱臼(距骨の後方脱臼)、腓骨骨折でした。 外側側伏靭帯の損傷が認められたため、アンカースクリューによる関節制動術を行いまし…
目が白く見える、と来院された9歳トイプードルちゃん。 一般的な身体検査では特に異常みられず。 目を散瞳させて検査を実施しました。 (中央部やや右側の白いのは光の反射です。) ぼんやりと中央から全体にかけて、丸く白濁しているように見えます。 これ…
8歳の去勢雄の犬。 気づいたら右の内股に虫のようなものがついているとのことで来院されました。 マダニでした。 いつもは月1回のノミダニの予防薬を使用していましたが。 今月の分をたまたま忘れていたそうです。 病院では取り除く処置を行いますが、 この…
胆石症は基本的に無症状の症例で治療は必要ないと言われています。 しかし、胆石の閉塞により、胆嚢側の胆管が拡張する場合は、外科的な治療が必要になります。 この子は胆石による細菌感染性の胆嚢炎を発症しており、GPT1000以上、GGT50、食欲不振を起こし…
今回は角膜が穿孔してしまったわんちゃんです。 当初、診察時は眼の痛みが強く、顔まわりを触られるのを極端に嫌がっていました。 眼の中の眼房水も流出して、眼の周りも毛が濡れていました。 よく見ると角膜に穴が開いています。 今症例に対しては、穿孔し…
口唇にできた扁平上皮癌の症例です。 最近皮膚をよく掻く、唇から軽度の出血があるとの主訴で来院。 病変は口唇部に限局していますが、自壊していました。 病理検査の結果、扁平上皮癌と診断されました。 扁平上皮癌とは、犬の口腔内に発生する悪性腫瘍のう…
先日、おへその部分が腫れているワンちゃんが来院されました。 触診してみると、ちょうどおへその部分の腹壁に穴が空いておりました。 相談の上、外科手術をすることになりました。 おへその腫れは、腹壁の穴から脂肪が飛び出てしまっていた脂肪でした。 空…
シニアのMIX犬 元気食欲低下で来院、触診で可視粘膜の蒼白が見られました。 血液検査では再生性貧血、低タンパク結晶。 腹部レントゲン検査で腹腔内に巨大な腫瘤が認められ、腹部エコー検査にて脾臓発生の腫瘤と判明しました。また、同時に腹水の貯留も確認…
今回は角膜が穿孔してしまったわんちゃんです。 当初、診察時は眼の痛みが強く、顔まわりを触られるのを極端に嫌がっていました。 眼の中の眼房水も流出して、眼の周りも毛が濡れていました。 ↓よく見ると角膜に穴が開いています。 今症例に対しては、穿孔し…
定期的な診察にいらした高齢なわんちゃんになりますが、 全身の身体検査を行なっていたところ口の中に腫瘤性病変が認められました。 出来物のほとんどは内側の為、飼い主様も気づいておりませんでした。 口の中の腫瘤には、悪性黒色種(メラノーマ)、扁平上…
今回は角膜潰瘍を罹患してしまった子についてお話しします。 11歳のビションフリーゼの女の子で、右目をしょぼしょぼすると主訴で来院されました。 こちらが初診時の様子です。 (上の写真はフローレス検査時の様子です。) 右目に広範囲の角膜潰瘍と結膜浮…
先日焼き鳥を串ごと盗み食いしてしまったワンちゃんが他院からの紹介で来院されました。 食べてしまってから数日後に、食欲元気の低下とお腹を触られるのを嫌がるということで、見てみると脇腹がぽっこり腫れていました。 超音波で確認してみると、、 竹串が…
目から出る涙の量が多くなり、目頭周囲が常に濡れていたり、毛が変色することを流涙症(涙やけ)と言います。 通常、涙は眼の涙点から鼻に通っている鼻涙管という細い管を通り排泄されます。 流涙症の原因は様々ですが、大きく分けると、① 涙の分泌量が何か…
今回は胆嚢粘液嚢腫についてお話しします。 胆嚢粘液嚢腫とは、中年齢から高年齢に発症し、胆嚢内にゼリー状のムチンが多量に蓄積する病態です。過剰に蓄積した粘液物質が胆嚢壁を圧迫し、胆嚢破裂を起こす可能性があります。重篤な胆汁性腹膜炎を引き起こす…
口腔鼻腔瘻のミニチュアダックスの症例についてお話します。 鼻水とくしゃみが止まらないことを主訴で来院。 その子は重度歯周炎があり、歯周炎が原因で上顎骨の一部が溶け、口と鼻がつながる口腔鼻腔瘻が原因と考えられました。 そこで、抗生剤の内科治療に…
症例は4か月齢、ゴールデンレトリーバーの女の子です。 階段から落ちたという主訴で来院されました。 レントゲンを撮ると右前肢の上腕骨遠位端骨折でした。 上腕骨の遠位端は若齢犬の骨折の好発部位となっています。若齢犬の骨には成長板という、骨の成長に…
⚠⚠手術の画像が含まれます。苦手な方は閲覧ご注意下さい⚠⚠ 症例は10歳、ゴールデンレトリーバー、未去勢。 健康診断を目的として当院を来院されました。 一般状態は健康でしたが、左右の大きさの違う精巣が触知されました。 精巣はこのように腫大していたり…
今回の症例は生後約6ヶ月のワンちゃん。 左後肢の脛骨粗面の剥離骨折で来院されました。 レントゲン検査にて、右の後肢と比べると、左後肢の脛骨粗面の近位の変位が確認できます。 正常な右後肢 脛骨粗面が骨折した左後肢 この部位の骨折は、生後10ヶ月以下…
今回は、後肢の指の皮膚にできた腫瘤の紹介です。 中年齢のミニチュア・シュナウザーの子で右後肢の第3指に黒色の腫瘤が見られて精査を主訴に来院されました。 検査を目的に外科的切除しました。(切除生検) 結果はメラノサイトーマ(皮膚黒色腫)でした。…