ふなばし動物医療センター 日々の診療

ふなばし動物医療センター(かつまペットクリニック)での日々の診療などをご紹介いたします。(HP: https://katsuma-pc.jp)

2024-05-01から1ヶ月間の記事一覧

末梢神経鞘腫の猫の一例

⚠⚠手術の画像が含まれます。苦手な方は閲覧ご注意下さい⚠⚠ 今回は、足指の腫脹と出血を主訴に来院された猫ちゃんの症例です。足指の外側に1cm大の腫瘤が確認されました。硬結しており、排膿はありませんでした。肺趾症も疑われましたが、レントゲンでは肺野…

胆嚢粘液嚢腫に対して胆嚢摘出術を行った犬の一例

今回は胆嚢粘液嚢腫についてお話しします。 胆嚢粘液嚢腫とは、中年齢から高年齢に発症し、胆嚢内にゼリー状のムチンが多量に蓄積する病態です。過剰に蓄積した粘液物質が胆嚢壁を圧迫し、胆嚢破裂を起こす可能性があります。重篤な胆汁性腹膜炎を引き起こす…

口腔鼻腔瘻の治療として抜歯術を行った犬の一例

口腔鼻腔瘻のミニチュアダックスの症例についてお話します。 鼻水とくしゃみが止まらないことを主訴で来院。 その子は重度歯周炎があり、歯周炎が原因で上顎骨の一部が溶け、口と鼻がつながる口腔鼻腔瘻が原因と考えられました。 そこで、抗生剤の内科治療に…

上腕骨遠位端骨折の犬の一例

症例は4か月齢、ゴールデンレトリーバーの女の子です。 階段から落ちたという主訴で来院されました。 レントゲンを撮ると右前肢の上腕骨遠位端骨折でした。 上腕骨の遠位端は若齢犬の骨折の好発部位となっています。若齢犬の骨には成長板という、骨の成長に…

貧血の猫ちゃん

今回はマイコプラズマに感染したことにより貧血になってしまった猫ちゃんをご紹介します。 ヘモプラズマ症はマイコプラズマ(ヘモプラズマ)が猫の赤血球表面に感染し、溶血性貧血が引き起こされる疾患です。 感染急性期では元気や食欲の低下、貧血、黄疸、可…