ふなばし動物医療センター 日々の診療

ふなばし動物医療センター(かつまペットクリニック)での日々の診療などをご紹介いたします。(HP: https://katsuma-pc.jp)

2024-06-01から1ヶ月間の記事一覧

誤食したヒモ状異物を内視鏡下で摘出した一例

症例は4歳の猫ちゃん。 前日に10cmの長さの紐を誤食し、朝から吐き気と震えを主訴に来院。 腹部エコー検査で胃の幽門部から十二指腸にかけて連なってる異物を確認したため、異物による腸閉塞を疑い、全身麻酔による内視鏡下で摘出を試みました。 【十二指腸…

口腔内腫瘤が見つかったわんちゃん

定期的な診察にいらした高齢なわんちゃんになりますが、 全身の身体検査を行なっていたところ口の中に腫瘤性病変が認められました。 出来物のほとんどは内側の為、飼い主様も気づいておりませんでした。 口の中の腫瘤には、悪性黒色種(メラノーマ)、扁平上…

角膜潰瘍の犬の1例

今回は角膜潰瘍を罹患してしまった子についてお話しします。 11歳のビションフリーゼの女の子で、右目をしょぼしょぼすると主訴で来院されました。 こちらが初診時の様子です。 (上の写真はフローレス検査時の様子です。) 右目に広範囲の角膜潰瘍と結膜浮…

竹串を誤食してしまったわんちゃん

先日焼き鳥を串ごと盗み食いしてしまったワンちゃんが他院からの紹介で来院されました。 食べてしまってから数日後に、食欲元気の低下とお腹を触られるのを嫌がるということで、見てみると脇腹がぽっこり腫れていました。 超音波で確認してみると、、 竹串が…

治療で回復に向かっている猫伝染性腹膜炎(FIP)の猫ちゃんの一例

今回は、猫伝染性腹膜炎(FIP)を発症した猫ちゃんについてお話します。 FIPとはコロナウイルスが猫に感染した後、突然変異で発症する感染症です。 腹水がたまる滲出型、腹水がない非滲出型に大きく分けられ、時折、脳や目に感染し症状を出すことがあります。 …

流涙症(涙やけ)に対する鼻涙管洗浄について

目から出る涙の量が多くなり、目頭周囲が常に濡れていたり、毛が変色することを流涙症(涙やけ)と言います。 通常、涙は眼の涙点から鼻に通っている鼻涙管という細い管を通り排泄されます。 流涙症の原因は様々ですが、大きく分けると、① 涙の分泌量が何か…