ふなばし動物医療センター 日々の診療

ふなばし動物医療センター(かつまペットクリニック)での日々の診療などをご紹介いたします。(HP: https://katsuma-pc.jp)

2024-12-01から1ヶ月間の記事一覧

角膜黒色壊死症の猫ちゃんの一例

症例は9歳、ブリティッシュショートヘアの猫ちゃんです。 5年前から角膜中央に点状の黒色壊死あり。 手術を推めたが、経過観察希望。 ある日、黒色壊死側の目から流涙、眼痛、眼瞼痙攣あるとのことで来院。 黒色壊死部周囲の血管新生、角膜浮腫あり、穿孔、…

前十字靭帯断裂の犬に対してTPLO手術を実施した1例

症例は11歳のトイプードルの男の子 右後肢の突然の挙上で来院。 触診、レントゲン検査にて前十字靭帯の断裂と診断しました。 わんちゃんの場合は前十字靭帯の原因の多くは加齢により起こってきます。また、膝蓋骨脱臼があるとそのリスクはさらに上がります。…

永久気管開口術を実施した猫の一例

14歳の避妊雌の猫ちゃん 元気食欲低下と繰り返す嘔吐を主訴に他院から紹介受診されました。 レントゲン検査にて胃内ガス貯留と食道拡張、横隔膜ヘルニアを確認しました。 猫ちゃんでは呼吸困難な状態が続くと、胃内にガスが貯留し、 胸腔内が過剰に陰圧とな…

東洋眼虫症の一例

先日他院より、結膜上をうごめくものがあるとのことで紹介をいただいたわんちゃんです。 数ヶ月以上前より、結膜が赤く、目やにが多く、一般的な結膜炎の治療を行なっても改善が見られていないとのことでした。 点眼麻酔を施し、結膜周囲をくまなくみている…

軟部組織肉腫のワンちゃんの一例

16歳の避妊済の犬。 左上腕皮膚の腫瘤を主訴に来院されました。 この子は副腎皮質機能亢進症の持病があり、腎臓の数値も高値であったため 全身麻酔のリスクが少し高い症例でした。 飼い主様と相談し、局所麻酔を用いて鎮静下で腫瘤切除を行いました。 病理検…