ふなばし動物医療センター 日々の診療

ふなばし動物医療センター(かつまペットクリニック)での日々の診療などをご紹介いたします。(HP: https://katsuma-pc.jp)

寄生虫

東洋眼虫症の一例

先日他院より、結膜上をうごめくものがあるとのことで紹介をいただいたわんちゃんです。 数ヶ月以上前より、結膜が赤く、目やにが多く、一般的な結膜炎の治療を行なっても改善が見られていないとのことでした。 点眼麻酔を施し、結膜周囲をくまなくみている…

マダニによる咬傷のわんちゃん

8歳の去勢雄の犬。 気づいたら右の内股に虫のようなものがついているとのことで来院されました。 マダニでした。 いつもは月1回のノミダニの予防薬を使用していましたが。 今月の分をたまたま忘れていたそうです。 病院では取り除く処置を行いますが、 この…

貧血の猫ちゃん

今回はマイコプラズマに感染したことにより貧血になってしまった猫ちゃんをご紹介します。 ヘモプラズマ症はマイコプラズマ(ヘモプラズマ)が猫の赤血球表面に感染し、溶血性貧血が引き起こされる疾患です。 感染急性期では元気や食欲の低下、貧血、黄疸、可…

角膜損傷の原因が東洋眼虫だった1例

潰瘍性角膜炎とは眼の表面にある角膜が物理的な刺激などによって損傷した状態です。損傷の深さによって、角膜裂傷、角膜びらん、角膜潰瘍、デスメ膜瘤、角膜穿孔と病名が異なり、治療法も異なります。特に角膜びらんより深い損傷になった場合、麻酔をかけた…

コクシジウム症の若齢猫ちゃん

3ヶ月齢のアビシニアンの猫ちゃん。間欠的な軟便を主訴として来院されました。 元気や食欲は良好で一般状態も問題無しです。 採便を行い採取した便を顕微鏡で観察すると。。。。 コクシジウムという寄生虫の虫卵が見つかりました。 コクシジウムとは感染した…

皮膚に寄生したマダニ

先日、マダニが寄生したわんちゃんが来院されました。 マダニは寄生することにより、動物は貧血を起こしたり、様々な病気を伝播させます。 マダニ媒介性の疾病には、犬のバベシア症、人のライム病、人の重症熱性血小板減少症候群、など場合によっては重要か…