ふなばし動物医療センター 日々の診療

ふなばし動物医療センター(かつまペットクリニック)での日々の診療などをご紹介いたします。(HP: https://katsuma-pc.jp)

4ヶ月ゴールデンレトリバーの骨折

症例は4ヶ月、未避妊のゴールデンレトリバー
階段から落ちてから、前足の破行を主訴として来院されました。
レントゲンを撮影すると、右上腕骨顆間骨折を起こしていました。



成長期の骨格には、骨の両端にある成長板という場所から軟骨細胞が骨化して、骨が伸びていきます。成長板が骨折して損傷すると、骨の成長が阻害され、足の短縮や角度変形などの障害が起こる事があります。本症例も、成長板の所が折れてしまっている為、出来るだけ早い治療が必要となりました。
ピンとワイヤーを用いて、骨折を整復いたしました。


整復に用いた、ピンとワイヤーも成長板を阻害する為、骨折線の癒合を確認したらなるべく早く、インプラントを除去する必要があります。本症例は、迅速な対応が出来た為、骨変形も生じず、元気に走り回ることができています。
長板骨折による、骨格変形や足の短縮は受傷からの経過時間と固定方法などの要因に強く影響を受ける為、なるべく早い対応が必要となります。
骨折する様なアクシデントがあった際はなるべく早くご相談下さい。