今回はマイコプラズマに感染したことにより貧血になってしまった猫ちゃんをご紹介します。
ヘモプラズマ症はマイコプラズマ(ヘモプラズマ)が猫の赤血球表面に感染し、溶血性貧血が引き起こされる疾患です。
感染急性期では元気や食欲の低下、貧血、黄疸、可視粘膜蒼白、呼吸促迫などの溶血性貧血に関連した臨床症状が認められます。
マイコプラズマの感染経路は完全には解明されてないですが、外部寄生虫による吸血や猫同士の喧嘩傷、母から子への垂直感染などの経路が考えられています。
診断方法は血液塗沫標本で赤血球表面にマイコプラズマが寄生していないかどうかを直接確認する方法やPCR検査を用いた遺伝子診断法があります。
今回来院された猫ちゃんは他院で血液塗抹検査を行ったものの、マイコプラズマは検出されませんでした。
自己免疫疾患を疑いステロイド剤を投与してましたが、貧血は改善しなかったそうです。
元々野良猫ちゃんで保護された当時ダニが寄生していたとのことだったので、当院にて念の為PCR検査を行ったところ、、、
マイコプラズマ3種類のうち2種類、陽性との結果が出ました。
治療法は抗菌薬の投与が有効とされており、投薬を開始してから2週間後の再診時には貧血は見事に改善してました。
お外に遊びに行く猫ちゃんは注意しましょう!ノミダニの駆虫薬はいくつか種類があるので、何かご不明点がありましたらいつでもご相談にいらして下さい。(ノミも注意です)