ふなばし動物医療センター 日々の診療

ふなばし動物医療センター(かつまペットクリニック)での日々の診療などをご紹介いたします。(HP: https://katsuma-pc.jp)

子宮蓄膿症の猫の一例

⚠⚠手術の画像が含まれます。苦手な方は閲覧ご注意下さい⚠⚠

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

2.3日前からの食欲低下陰部からの排膿を主訴に来院されました。

血液検査で白血球数の重度減少、エコー検査で子宮内に膿を確認。


以上の所見から、細菌感染による白血球消費亢進を伴った子宮蓄膿症」と診断し、

その日のうちに卵巣子宮全摘出術抗生剤治療を開始しました。


以下の写真は開腹時の中に膿を含んだ子宮の写真です。

 

術後、2日目の白血球の値は上昇し、正常より高値を示しました。

引き続き抗生剤治療を継続していった結果、術後4日目には食欲は通常通りに戻り、

術後14日目には白血球数も正常に戻り、完治へと進んでいきました。

わんちゃんに比べ猫ちゃんの子宮蓄膿症はまれですが、起こらないわけではありませんので注意が必要です。