症例は13歳のトイプードルちゃんの男の子です。
左前腕の痛みを主訴に来院しました。
触診、レントゲン検査から左肩関節不安定症と診断しました。
肩関節不安定症とは、肩関節が外反することで肩関節が外れやすくなる疾患で、症状が深刻な場合肩関節内方脱臼になることがあります。
治療方法は肩関節全関節固定術による外科的整復ががメインになります。(他にも上腕二頭筋腱転移術、関節上腕靭帯再建術という方法もあります。)
症状が軽度な場合や麻酔のリスクが高い場合などで肩関節の外反を防ぐためにサポーターを装着により内科的に選択する場合があります。
今回の子も脇を抱えて抱っこすると痛みが出るということで、症状も軽度だったためサポーターによる内科的治療を選択されました。
肩関節を屈曲すると内方に亜脱臼していました。