10歳のトイプードルとヨークシャーテリアのMIXの男の子。
以前から両目共に白内障があり、手術を行うほどは進行していなかったため、点眼治療を行っていました。
ここ最近になり、徐々に進行が認められ、左目が未熟期から成熟期の白内障となったため、白内障手術(水晶体超音波乳化吸引術)を実施致しました。
白内障は、水晶体の濁りの程度により4つのステージに分類され、段階を経て進行していきます。進行すると視力に影響が見られ、目が見えにくくなります。
また、ブドウ膜炎などの合併症を引き起こすことが多いので特に注意が必要です。
ブドウ膜炎とは前眼房・虹彩などの炎症のことで、痛みにより眼をショボショボさせたり、結膜の充血などが起こります。
こちらが手術前に写真です。
乳化吸引を行なっているところです。
乳化吸引後の写真です。
この子は、術後大きな合併症もなく、元気に過ごしています。
白内障のステージが進行すればするほど合併症のリスクが高くなります。
そのため、少しでも目が白くなってきたなと感じたり、見えにくそうだなと感じた場合は早めに当院への受診をおすすめいたします。