今回は先日異物を誤飲してしまって、腸閉塞を起こしてしまった猫ちゃんのお話です。
ブリティッシュショートヘアー 6歳 (避妊メス)
急性の嘔吐とその後の元気食欲低下を主訴に来院されました。
身体検査、血液検査は異常はありませんでしたが、超音波検査では胃の拡張を認め、腹部X線検査では上腹部領域に1cm×2cmの長方形陰影が認められました。
異物の誤食による腸閉塞を疑い、内視鏡検査検査を実施しました。
その結果、胃幽門部から出た直後の十二指腸の位置で黄色物質詰まっていたため、これが症状の原因と考え内視鏡下で摘出しました。
取り出してみるとジョイントマットでした。
ジョイントマットを食べるねこちゃんは非常に多いです!
ご注意ください!
術後は症状の改善もあり、今では問題なく過ごしています。
わんちゃん猫ちゃんの誤食は、誤食したモノや閉塞のしかた、閉塞部位によっては命に関わります。
内視鏡ですぐ対応にできれば、お腹を切開する必要はありません。
何かを飲み込んだ可能性があったり、今までしなかった嘔吐を急にするようになったなど、万が一があればすぐにご相談にいらしてください。