⚠⚠手術の画像が含まれます。苦手な方は閲覧ご注意下さい⚠⚠
数日前から続く嘔吐と食欲不振を主訴に来院しました。
超音波検査で腹部を確認すると、小腸の一部分に何か異物があるのが確認できました。
そのせいで胃や十二指腸に液体貯留所見(消化管の流れが悪いこと)も認められました。
これは『腸閉塞』と呼ばれる状態で、異物による通過障害が起きており、放置しておくと命に関わります。
そのため、手術により小腸の一部を切開し、異物の摘出を実施しました。
薄黒くなっているところが異物による閉塞部位になります。
取り出した異物が下の写真です。
マットのような柔らかい素材の破片が複数個塊になって詰まっていました。
猫ちゃんは色々なものをかじるのが好きで、遊んでいるうちに興奮し飲み込んでしまうことがあります。
また、猫ちゃんはワンちゃんと比較して普段から毛玉など吐きやすい体質のため、異変に気付きにくいです。
そのため、猫ちゃんの様子をよく確認し、食欲がないなどいつもと違う様子があれば様子を見ずに動物病院を受診することをお勧めします。